ハイネ [◇詩・歌]
Aus meinen Tränen sprießen 僕の涙から次々と
Viel blühende Blumen hervor; 満開の花があふれだす。
Und meine Seufzer werden 僕の度重なるため息は
Ein Nachtigallenchor. ナイチンゲールの歌声。
Und wenn du mich lieb hast, Kindchen, 君が愛してくれるなら、ねえ、
Schenk' ich dir die Blumen all'; 涙から生まれたこの花ぜんぶ君にあげる。
Und vor deinem Fenster soll klingen それから、君の部屋の窓辺には
Das Lied der Nachtigall. ナイチンゲールの歌が響くことになるんだよ。
Viel blühende Blumen hervor; 満開の花があふれだす。
Und meine Seufzer werden 僕の度重なるため息は
Ein Nachtigallenchor. ナイチンゲールの歌声。
Und wenn du mich lieb hast, Kindchen, 君が愛してくれるなら、ねえ、
Schenk' ich dir die Blumen all'; 涙から生まれたこの花ぜんぶ君にあげる。
Und vor deinem Fenster soll klingen それから、君の部屋の窓辺には
Das Lied der Nachtigall. ナイチンゲールの歌が響くことになるんだよ。
(ハイネ「歌の本」 シューマン「詩人の恋」)
一首 [◇詩・歌]
雨が強い。よく降る。もう春雨ではない。「やはらか」な雨ではない。この歌には遅すぎる季節だが、「薔薇の芽」が「二尺」も伸びているせいか、いつも梅雨頃になると思い出す。
くれなゐの 二尺伸びたる 薔薇の芽の 針やはらかに春雨の降る (子規)
くれなゐの 二尺伸びたる 薔薇の芽の 針やはらかに春雨の降る (子規)
無題 [◇詩・歌]
人生を楽しめ、ともしびの輝いているうちに
薔薇を摘め、枯れてしまう前に
人は好んで心配したり苦労したりするもの
イバラを探しまわって見つけるもの
でもスミレの花には気づかず見過ごす
私たちの通る道ばたに咲いているというのに
人生を楽しめ、 ともしびの輝いているうちに
薔薇を摘め、枯れてしまう前に
(ドイツ民謡)
薔薇を摘め、枯れてしまう前に
人は好んで心配したり苦労したりするもの
イバラを探しまわって見つけるもの
でもスミレの花には気づかず見過ごす
私たちの通る道ばたに咲いているというのに
人生を楽しめ、 ともしびの輝いているうちに
薔薇を摘め、枯れてしまう前に
(ドイツ民謡)